そのおかげで、4分程で公園に着いた。
「空くん!遅くなっちゃってごめんねっ!」
「大丈夫!来てくれただけで嬉しい!」
私は、その言葉だけで泣きそうになった。
何故だかはわからないけど、妙な胸騒ぎがした。
なんか空くんが、どこか遠くへ行ってしまうような感じが…
『気のせいだ。』
そう自分に何度も言い聞かせた。
「…美奈?聞いてる?」
「…うんっ!ごめん!ボーっとしちゃってた!」
「まぁ小走りで来てたもんな(笑)疲れるのは仕方ない。」
「…ありがとう。」
「なんだよ改まっちゃって!照れるじゃん(笑)」
「あははっ!照れないでよぉ!」
「あっ!そうだよ美奈!渡したいも―…なんでもない!」
「えっ!?なに?」
「あとでなっ!じゃあそろそろ移動しようか!」