数十分後…


「空くん!今日は楽しかったよ!!ありがとぉ♪」


「俺も楽しかったよ!!」


「また行こうね!!じゃあ遅くなるとダメだから、そろそろ行くね!!」


「うん!じゃあまた明日学校で!」


「はーい!ばいばい♪」


「おう!じゃあな!!」


そう言って私たちは同時にお互いに背を向けた。


「あっ!空くん!」


私の声に驚いて振り返る空くん。


「これ、空くんに渡し忘れてた!」


「えっ…なにが?」


空くんに駆け寄る私。


「目瞑って?」


「なんで?」


「いいから目瞑って!手出して!」


「う…うん…?」


疑問に思いながらも目を瞑る空くん。


私は空くんの手のひらに指輪と香水を置く。


「目開けていいよ♪」


私の言葉をきっかけに目を開く空くん。


「えっ…これ…」


「今日のお礼!私からのプレゼント!」


「…高かったんじゃない?」


「そんなことないよ!実はね、土曜日に羽月と買い物に行ったんだ!!そこでね、ペアリングと空くんに似合う香水買ったの♪」


「ありがと…いや…でも、高かったんじゃないの?」


「そんなことないよ!意外と安いから(笑)」


本当に安かった。


2つの合計5000円以下だった。