観覧車の中では、向かい合わせに最初座っていたけど、空くんがこっちへおいでと言ったので、隣に座った。
「ねぇ空くん?」
「ん?どうした?」
「夜景…綺麗だよ。」
「そうだね!ねぇ美奈?」
「なぁに?」
「本当はてっぺんについてからキスしようと思ったんだけどさ…」
「だけどさ?」
「俺もう我慢できないや…」
「え?――んっ!」
突然のキス。
「空…くん?」
「ごめん…」
「なんで謝るの?」
「嫌われたく…ないからかな?」
「嫌いになんてならないよ。空くんだって…私のこと嫌いにならないんでしょ?だったら私だってそうだよ。嫌いになんてなるわけないんだよ。」
そう言って私は空くんを抱きしめた。
「美奈…俺、美奈にあえてよかった。」
「私もだよ…」
「美奈…」
「―――んっ!」
空くんのキスはいつも突然すぎだよ。
「ハァハァ…――んっ!」
私の吐息が声になって漏れる。
「美奈…声エロい…(笑)俺、止められなくなっちゃうじゃん…」
そんな低くてかすれた声で私を誘わないでよ…
断れなくなっちゃうじゃん…
「止めなくったっていいよ。私の全部が空くんのものだもん…」
「…ありがと。」
「空く…んっ!」
私の口に空くんの舌が入ってくる。