「空くん早く早く!!先行っちゃうよ(笑)?!」 「前危ないっ!」 「え?――きゃっ!」 よそ見をして走っていたら家族連れのお父さんにぶつかってしまった。 「す…すみません!」 「大丈夫だよ。怪我はない?」 空くんは駆け足でこっちに来て、黙って私たちの会話を聞いている。 数分後、やっとその会話から抜けた。