いつもより冷たい風が吹いていた。

雨はまだ止みきっていない。




その日、
ユリは下校時間がすぎるまで
教室に残っていた。

意味はないが、
すぐに動く気力もなっかた。

このまま一泊しようか
とも思ったが、
部活終りの先輩集団が
廊下で騒いでいるので、
教室を出ざる終えなかった。

それが1年生の嫌なところ。
どうしても
先輩の目は気になってしまう。




仕方なく外に出ると、
朝からの雨が、
まだ降り続いていた。