そんなこと、思ってたら

遂に担任の先生が来た。

『誰か、号令!』

そういうけど、誰かとか言われても

誰も、号令するわけないじゃん。

『誰も、しないかー。

じゃぁ…』

こういうとき、前って不便だ。

絶対、後ろや2番目の人達は当てない。

大抵、真ん前の人を指すだろう。

おまけに、私は先生の真ん前にいる。

廊下側でもないし、窓側でもない。

結構、最悪な席だ。

『じゃぁ…そこの、後ろの席の人。』

え…。

『えぇ----、何で!?俺!?』

『だって、目が合ったから♪』

そういって笑った。

一見怖そうで、熱血な感じがしたけど

笑った顔は、すごく優しそうだ。

いい加減な先生って感じもするけれど

なんか、私は目が離せなかった。