次の日,

結局誰も誘う事のなく,私は1人でお祭りに行った。



「伊龍恩寺先輩じゃないですか!?」
調子のイイ声が聞こえた。
「あ…海津じゃん。」
そこにいたのは,海津 祐樹。
隣には,坂本 秋孝と,今田 幸平もいた。
この3人は全員1年の後輩。
タメ口が殆どで,生意気だけど,性格上,面白いヤツばかりなので気にしない。

「伊龍恩寺,1人?」
ホラ,さっき敬語だった海津が早くもタメ口。

「うん。」
「じゃあさじゃあさ,俺等と一緒に回んない?」