ピリピリとした空気が漂う。 「…手紙、読んだか? …本当にあのときは悪かった…」 その空気を破ったのは彼だった。 「はい、読ませていただきました。」 「…俺にはいろいろと理由があったんだ… 本当にごめん……」 「…理由? 理由があれば相手を傷つけていいとでも 思っているのですか?」 「そんなことは思ってない! ただ…ただ、謝りたくて……」 彼の必死な表情を見ると 嘘はついてないと思う……