♯SHOUGO

案外おとなしく車に乗り込む南には拍子抜けだが、俺の仕事としては、そのほうが楽だ。

俺は、アクセルを踏み込み、愛車を発進させる。

後部座席で、珍しく、南の体が、勢いにもっていかれて、跳ねるように傾いた。

俺が現れたことにか、あの子供の告白にかは知らんが、動揺しているらしい。