アイスティーのストローをゆっくりとまわすと、カランカランとグラスの縁に氷がぶつかる音がします……。

この店に来る間も、この店に入ってからも、射空は、いつになく静かで。

時々、何か言いたそうな顔をして僕を見ては、結局、

「今日は天気がいいな」
だの、

「宿題が終わらない」

だの、なかなか本題を切りだそうとしないのでした。