♯MADOKA

「……まど、か……?」

射空が、ようやく、俺の名を呼んだのは、南が顔を真っ赤にして駆け去ってから、しばらくした後のことだ。

今見たことが、よっぽど、ショックだったに違いない。

まあ……気づいてないだろう、とは、思っていたけどな。