♯ISORA

「南。男同士で、気持ち悪いかもしれないけどさ」

オレは、勇気を振り絞って、ここ数日、ずっと練習してきたその言葉を、口にした。

「オレ、お前が……お前のことが、……好きだ」

幼等部のころから、同じクラスで過ごしてきて、12年。

幼なじみの、しかも男のオレが、こんな気持ちを抱いていたなんて、南が信じるはずがない。