だって、そうだろ?

オレは、『男だから』南を好きになったんじゃない。

『南だから』南を好きになったんだ。

まどかと背中合わせで上級生と殴り合いの喧嘩をしていた、南。

勝負事に負けると、ひとり、悔し泣きしていた、南。

そんな南に、最初は、ただ憧れていた。