眠れないまま、何日も、考えていたことを思い出す。

このままでいれば、南を射空に渡さなくてもいい。

俺が命じさえすれば、南は従うだろうから。

けれど。

それでは、俺は、射空に、いや、南にすら、かなわないままだ。