それは、この高殿家と縁を切るということですから……。

どんなに理不尽に、まどか様の所有物として扱われていたとしても、僕は、この高殿家に育てられたのです。

まどか様と、親父さんには、大恩があるのです。

その恩を忘れて裏切ることなど、できる訳がないのです。

いえ、それだけは、してはいけないのです。