ムッとした顔で見下ろされたあたしは、慌てて謝る。
「ごっ、ごめんなさい!1人になるなって言われたのに」
佑騎の事考えて尚の心配してくれてた事忘れてた。
でも……俯いていると、
「怖かったな……」
そう言ってあたしを優しく抱きしめてくれた。
ドキッとしたけど、その温かさと尚の香水の香りに安心した。
尚はあたしに優しく微笑むと、すぐ男達に視線を向けて無表情で口を開いた。
「聞きたい事がある。……佑騎やったのどいつだ?」
その問いかけに頭の男は手を上げてニヤッと笑って口を開く。
「おれだよ」
その言葉を聞いた瞬間。
尚は前見た瞳に変わった。
するとあたし達の後ろから声がした。
「今度はオレ達も混ぜてよね」
え……?
振り返ると渡里君と成月が立っていた。