「おぉ。挑発的な目。いいね!おれ……その目好きだよ」
そう言ってスタスタとあたしの方に近づいてくる4人の頭らしき男。
するとその男はあたしの傍に居た佑騎に殴りかかった。
佑騎……強い。
そう思いながらあたしは、その場から動けなかった。
軽々と避けていったが、さすがに4対1で段々佑騎の力が落ちてきた。
「佑騎!!!」
倒れてしまった佑騎の名前をあたしは呼ぶ。
すると佑騎は振り絞った声で言った。
「美麗……早く、逃げろ!」
そう言われたけど、力が入らない。
すると男達が佑騎に止めの蹴りを入れてあたしに近づいてくる。
嫌……来ないで。
声に出したいけど恐怖で出ない。
あたしの目の前で立ち止まると不気味な笑みを浮かべながらあたしに手を伸ばしてくる。
あたしは目をギュッと瞑った。
すると……
「触んな」
近づいてくる男を止めたのは……。
「尚……」