「っは。悩み事なんててめぇには百万年早ぇよ」
そう言って小馬鹿にしたように笑う成月。
っつぅ~!!!
ムカつくぅ!!!!
「あんたなんか悩みが悩みだって事も分からなそうね!」
そう言い返すと、成月は席を立つ。
「うっせぇよ!!!クソアマ!!」
そう言ってあたしに顔を近づける。
鋭い目つきで睨んでくる成月に、あたしは負けまいと睨み返す。
するといきなり尚が席を立ってあたしの腕を掴んだ。
え?
驚いて尚を見上げると、低い声で遠くを見ながら、
「ちょっと来い」
って言ってあたしを強引に教室から連れ出した。
えぇ!!?
「っちょ!どこ行くの?」
そう聞いたのに……答えてくんないしー。