2人でしばらく歩いていると、自販機が見えてきた。 「寒いし何か飲むか」 そう言って尚はポケットから財布を取り出して、あたしを見下ろす。 「何がいい?」 そう聞かれて、あたしの答えはもちろん。 あーったかくて。 あまーくて。 あたしの大好きな……。 「ミルクティー!」