そう言うと尚はあたしの頭を撫でる。
「ずっとだよ。俺はずっと傍にいる」
そしてきつく手を握った。
「お前が嫌だって言っても離してやんねぇかんな」
そう言ってフイッと視線を逸らした。
その行動で、照れてるって事を察したあたしは尚の腕に絡んで笑った。
「うん。離さないでね」
これから先……何十年。
あたしはずっと傍にいるよ。
ママになっても。
おばあちゃんになっても。
ずっと……ずっと。
尚の傍にいる。
この指輪に誓ったんだもん。
それに……空にいる琴羽さんにも誓ったんだもん。
だからこんな泣き虫なあたしだけど。
意地っ張りなあたしだけど。