今までいろんな事があって、何だかやっと落ち着いた時を過ごしている気がする。
その落ち着いた時間を尚と過ごせてる。
そう思うと、すごく幸せな気分になった。
尚に出逢った時……こうやって尚と付き合うなんてホントに想像もしてなかった。
こうやってあたしを想ってくれるようになるなんて思ってもいなかった。
そう思いながら右手の薬指の指輪を見つめた。
するとそれに気付いた尚は優しく呟いた。
「いつも見てるよな」
「え?」
顔を上げると、尚は優しく微笑んでいた。
「指輪……そして時々ニヤけてる」
!!?
「見てたの!?」
顔を赤くして尚を見ると、キョトンとしながら尚は口を開く。
「俺はいつもお前を見てるよ?」
……。
恥ずかしすぎる。