だって……尚があたしの母性本能を擽るんだもん。
尚が子供みたいに可愛いんだもん。
尚が男から男の子に変わるんだもん。
「他の人に……こんな事しないでね?」
そう呟くと、尚は目を開いて反論する。
「お前以外に誰がいんだよ」
そう言ってあたしの腕を引っ張る。
あたしはそのせいで前屈みになると、尚は少し頭を浮かせてあたしにキスした。
一瞬触れるだけのキスだけど、あたしの顔は真っ赤。
「やっぱこれだとしづらいな」
そう言って、尚は起き上がってあたしの後頭部を引き寄せてまたキスする。
さっきのキスなんかと比べ物にならないくらい深い。
さっきのキスなんかと比べ物にならないくらい甘い。
濃厚なキス。
「ん……くちゅ、ん」
離れては触れて、それを何度も繰り返す長いキス。
あたしは尚のYシャツにしがみ付いてそのキスを受け止める。