「ちょっとこのままでいさせて……疲れた」
そう言ってあたしの手に骨っぽい細い指を絡めてきた。
こんな事されて……。
母性本能擽られない訳がない!!!
「尚って甘えん坊なんだね」
「そうか?」
「うん……すっごい可愛い」
微笑みながらそう言うと、尚は指を絡めながら呟く。
「俺をそうさせてるのは、美麗のせいだよ」
「え?」
「俺を甘えん坊にさせてるのは美麗のせい」
って……。
「あたしのせい?」
「うん。美麗に甘えたくなるの」
そう言ってあたしの手を尚は自分のおでこに当てた。
「もっと触ってほしいって思う」
心臓が暴れる。