「ちょっと尚?」
「ん?」
“ん?”って首傾げて言わないで~!!!
「でもここ学校だし……」
すると少し力を強くして、尚は囁く。
「駄目……?」
可愛い……。
「何か今日の尚いつもと違う」
赤い顔を隠しながらそう言うと、尚はフッと笑った。
「いつもと変わらないよ」
ってあたしを抱きしめた。
全然違うよ。
そう思っていると、尚はあたしをベンチの端に座らせるとあたしの膝を枕にして寝転がった。
!!!?
「え!?ちょっと!!」
手で顔を隠していた尚は、また“ん?”って少し手を動かしてあたしを見つめる。
「ん?じゃなくて……」
膝枕って……目茶苦茶恥ずかしいんだけど。
するとあたしの手を自分の頬に触れさせながら小さく呟いた。