ごたごたしていた話は解決して、あたしと尚は一緒に桜蘭高校を出て、あたしのマンションへと足を勧めた。



「尚……凛と仲直りできてよかったね」



スタスタと歩いている尚に微笑みながらそう言うと尚は、



「別に元々喧嘩なんてしてねぇよ」



って鼻で笑いながら言った。



はいはい……そうですかぁ。



素直じゃないんだから、もぅ。



頬を膨らませていると、尚は振り返ってあたしを見つめる。



……?



「何?」



そう聞いてみると、尚は何も言わずにあたしの方に歩み寄ってきた。



そしてあたしの腕を掴んで引き寄せると、あたしを抱きしめた。



「っちょ……尚?」



きつく抱きしめられて苦しい。



てか……ここ道のど真ん中なんだけど!?



どうしよどうしよ。



あたしは尚の胸に手を当てて、軽く押すと尚は耳元で囁いた。