尚さん……。



どうしてあんたはそんなに寛大なんだよ。



どうしてあんたはそんなに完璧なんだよ。



外見も最高にいいし。



その上、性格も完璧だなんて。



あんたはどんだけ罪な男なんだよ。



ホント……。



ムカつくぐらいいい男だよ。



そんな男だから。



そんな尚さんだから。



おれはあんたに美麗を預ける。



おれでは力不足で助ける事できなかった美麗をあんたのその優しい包容力と、強い意志で守ってやってくれ。



それが無力なおれにできる、唯一の願いだ。



悔しいけど、今回は負けた。



でもおれは。



もっともっと強くなる。



そして、尚さんを越える男になる。



絶対に次……勝負する事があったら、おれは絶対に負けない。