答えなんて聞かなくても、
その表情から。
今までの泣き顔から。
好きだって事は分かってる。
すると美麗は真剣な表情で言った。
「……好きだよ」
あまりにも直球なその言葉に俺は一瞬驚いたけど遠くを見つめた。
「そうか……」
「あたしね?琴羽さんの分も……それ以上に尚を想うって決めたの」
その笑顔はどこか強さを感じた。
「尚は強いけど……。尚だって人間だし。欠点もあるでしょ?だからそれをあたしが補うの」
尚……。
やっぱり俺が思ってた通りだ。
こいつは……美麗はホントに強い女だ。
内面が綺麗な女だ。
「尚を……よろしく頼むな」
その言葉に美麗は。
「うん!!!」