その姿を見て、俺は突っ立っていると美麗は俺の視線に気付いてこっちを向いた。
「……凛」
俺はゆっくりと美麗に近づいてその隣に座った。
「凛……桜蘭のトップだったんだね」
そういえば……こいつには言ってなかったんだな。
「……あぁ」
「それに尚の幼馴染だった」
そう言って美麗は微笑んだ。
「初めて……お前の笑顔を見た」
その俺の言葉に“え?”って顔をした。
「俺がお前と会った時。いつも泣いてたから」
公園で2回会った時。
いつも尚の事で泣いてた。
「あはは……確かにそうだったね。……恥ずかしいとこ見せちゃったな」
そう言って見麗は照れ笑いした。
「お前は尚好きか?」
「え!?」
俺の問いに美麗は顔を赤らめた。