尚 Side



江連が俺に拳を向けながら突進してくる。



……速い。



そう思ったものの、俺なら避けれる速さだ。



「どうした?こんなもんか?」



そう問いかけると、江連はニッと笑った。



!?



その瞬間、俺の目の前から江連の姿は消えた。



ドン。



気付いた時には、俺の腹に江連の拳がヒットしていた。



「お前……鈍いな。いや、おれが速すぎるのか?」



「……っ」



衝撃で俺は数歩後ずさりする。



……江連。