4倍以上の人数相手に3人は劣る事なくどんどん倒していく。



……やっぱり強い。



普段の3人を思い出せない位に。



別人みたいに違う。



すると、10分もしないうちに、渡里君達は下っ端達を全員倒してしまった。



どこに江連が立っているのか分からない位に人がいっぱいいたけど、全員倒れた事によって視界が晴れて、江連を見つける事ができた。



「さすが、舞虎に瞬豹、子狼って名前が通るだけはあるな」



そう言って笑う。



すると尚はゆっくりと江連に向かって歩き出した。



その姿を見て江連も尚に向かって歩き出す。



「何年も思ってたんだ。いつか必ずお前を潰すって」



「そうか……」



目を瞑って答えると、尚は足を止めた。



「決着つけようぜ」



その江連の問いに、尚は迷いなく頷いた。