尚の過去を知って、あたし達の想いは強くなった。
でも気がかりな事が1つ……。
佑騎、最近全然会ってないけど何してるんだろう。
何たってここは有名な不良高校。
いくら年下だからといって、他のクラスに出向く勇気はあたしには存在しない。
うーん。
でもやっぱり気になるなぁ。
どっかで偶然的に会えないものか……。
って、そんな偶然あり得る訳ないよね!
って……あぁ!?
「佑騎!!」
会える訳ないって考えていたあたしに奇跡が起こった。
目の前に佑騎が現れたんだ。
あたしはその後ろ姿を見て、ダッシュで駆け寄る。
「佑騎!久しぶり。全然顔見せなくて心配したんだよ?」
「美麗……あぁ、悪ぃ」
そう言って佑騎は悲しそうな表情を浮かべた。
……佑騎?