「でも……っありが、と」 尚の声がかすれてる。 尚の声が震えてる。 強くあたしを抱きしめてるその腕に手を添えて頷くと、あたしは尚の背中に腕を回した。 あたしは琴羽さんの分まで尚を愛する。 そう……屋上から見える青空に誓った。