仲良さそうにじゃれ合っている2人を見て、胸が張り裂けそうだった。



羨ましいくらいお似合いで、



羨ましいくらい絵になってて、



羨ましいくらい2人の距離が近かった。



あたし……どうしたらいいんだろう。



そう思いつつ体が動かなくて、あたしは立ちすくんでいた。



すると女の人はあたしの存在を思い出したように、あたしを見つめてニコッと微笑むといきなりあたしに抱きついてきた。



「きゃぁー。可愛い!!」



「え!?」



突然抱きつかれたあたしは驚きのあまり声を上げてしまった。



するとそんなあたしをニコニコ微笑みながら女の人は見つめると、口を開いた。



「小さくて可愛いわね!名前なんていうの?」



え?え?



この状況は何なの!?



理解出来ずに目が点になっていると、尚が間に入った。



「やめろよ。美麗嫌がってるだろ?」



呆れたようにあたしを自分の方に引き寄せて、尚は女の人を見つめる。