「お前等!何してんだよ!」
そう怒鳴って2人の間に入ったのは成月だった。
「な……つき」
目に涙を溜めたまま成月を見て、あたしはその場にストンと座り込んだ。
すると成月は2人に向かって、大声で怒鳴った。
「いい加減にしろよ!」
そう言うと渡里君が無表情で口を開く。
「成月には関係ないでしょ」
こんな渡里君見た事ない……。
こんな渡里君じゃなかった。
佑騎もあんなに3人を尊敬してたのに。
4人の関係が壊れてしまったのは全部あたしのせい。
「……っ」
耐え切れなくなったあたしはその場を立ち上がって無我夢中でその場から逃げるように走った。
ごめん……。
ごめんなさい……。