渡里君は金髪のどこがいい奴だと言ってるんだろうか。



あんなのの何がいいんだか。



理解できない。



すると渡里君は不機嫌な表情で金髪を見ているあたしに言った。



「こいつ……姫島成月っていうんだ」



そう教えてくれた渡里君にギョッとしたように成月は口を開く。



「ばっ!渡里!こんなちんちくりんに教えるなよ!」



ちんちくりん?

また言ったなぁ~!!



ムカついたけど、あたしはニコッと微笑んで成月に話しかける。



「ちんちくりんだけどよろしくね?成月君!!」



そう言ってあたしは成月の背中を叩いた。



バシッ!!



「ってぇ!!!この馬鹿力女!」



「失礼ね!この餓鬼!!」



ホントにムカつく奴だぁ!!!!



そう思っていると、渡里君が成月の頭を思いっきり叩いた。



「ってぇな!渡里!!」



「美麗ちゃんに失礼だろ」