あの人は……一体誰なんだろう。
あの2人の後ろ姿見た感じでは、すっごく特別な存在って感じがした。
やっぱり……あの人は、彼女なのかな。
ズキン。
何か……胸が痛いや。
あたしは教室に入ってから1人でボーっと考えてしまった。
あたしはロッカーの上に腰掛けて渡里君達と話している尚に視線をぶつけた。
ねぇ……?尚。
昨日のは一体何だったの?
あたしの夢?
あたしの妄想?
あたしの幻想だったの?
ねぇ……あたし、やっぱり尚が分かんないよ。
あれがもしホントだったのなら、近くに居るはずなのに、遠くに感じるよ。
尚が……すごく遠いよ。
雲の上の存在みたいに遠いよ。