分からなさ過ぎて泣けてくる。
切な過ぎて泣けてくる。
悲しくて泣けてくる。
辛過ぎて泣けてくる。
止めなきゃって思うのに、止まってくれないよ。
どうしたらこの涙は止まってくれるの?
「……尚」
寝ている事に気付いたあたしにピンク色のカーテンから日が差し込んでいる。
寝ちゃったんだ……。
時計を見ると、8時半。
迎えが来る時間になっちゃう。
鏡を見ると、最悪な顔。
目も腫れてるし、目の下にはくっきりとクマ。
こんな顔で学校なんて行けない。
あたしは成月にメールした。
“体調が悪いから今日は学校休むね。
悪いけど尚達に知らせてくれるかな”
いつも口が悪い成月だけど、今頼れるのは成月しかいない。