ピピピ……。
うるさく鳴り響くアラーム音を寝る前に止めた。
寝れなかった。
当然だよっ。だって……。
抱きしめられたんだよ!?
思い出しただけで心臓が暴れる。
時計を見ると7時をさしている。
いつも尚が迎えに来るのは8時。
尚が来るまで後……1時間。
どうしたらいいの!?
あたしはどう尚に接したらいいの!?
ふと……鏡を見ると、あたしの目の下のはくっきりとクマ。
あーぁ。
こんな顔で学校になんて行けない。メイクしなきゃ。
あたしはゆっくりとメイク道具に手を伸ばした。
メイクを終えて、制服に着替えるとあっという間に時間が来てしまった。
……来る。