尚……。
またその名前が出てきた。
その名前を聞いた瞬間、クラスのみんなは再び緊迫した感じ。
一体誰なの??
尚って何者なの??
あんなに態度がデカイこのクラスの奴等を脅えさせるなんて……。
「さあ?まだ家じゃないの?」
考え込んでいると、そう言って金髪に微笑みかける渡里君。
その言葉に金髪はめんどくさそうに、ワシャワシャと頭を掻いた。
「んだよ。連絡ぐらいしろっつうの」
あ……。
そう言いながら視線を落とした金髪とばっちり目が合ってしまった。
「こいつ……転校生か?」
そう言って金髪は渡里君に視線を戻した。
すると渡里君はニコッと微笑みながら応える。
「そうだよ。美麗ちゃん。成月も自己紹介しな」
成月……。
この人そういう名前なんだ。
そう思いながら金髪を見ると金髪は、
「は?めんどくせぇ」
って……。
は??????