自分が突き破って来た天井近くに浮いたまま見渡すと異様な光景が広がっていた。

田舎の小学校のグラウンドよりも広い部屋に、少しの通路用の隙間を残してギッシリと人が立って並んでいる。

一方の壁際にあるステージの上にいる誰かの話を聞いていたらしいが…そいつも含めた全員に注目されている。

その事に気づいたハイパーマンはビクッとして空中で半歩下がった。

真っ先に我を取り戻したのはステージ上でマイクに向かって演説していたらしい、やたら露出の多い格好でマントを羽織った豊満な若い女性だった。

「オマエはまさかハイパーマン！いつか対決する時が来るだろうと思っていだが…この日この時に乗り込んでくるとは！」