喉よ裂けよとばかりにのけぞり天に向かって吠える。

するとハイパーマンの体の周りを薄黄金色のオーラのような何かが包み込んだ。

まるでスーパーなんとか人みたいだ。

やがて吠えるのを止め、自分がオーラに包まれているのを確認すると満足そうにうなずいた。

背筋を伸ばし再び天を仰ぐと…

「とぅう!」

凄まじい勢いでまっすぐ空へと飛び上がった。

そのままぐんぐんと上昇してゆき、ハイパーマンの感覚でたぶん高度二千メートルぐらいで一旦停止。

周りを探るように見回すと何かを見つけたのか、ある方角に視線を止めた。