ドッギャーン!(余韻)

またしてもハイパーマンの脳裏を『ハイパー閃き』が撃ち抜いた!

次の瞬間にはハイパーマンは全ての事情を理解していた。

ここは悪の秘密結社のアジトであり壇上の彼女こそが結社の黒幕なのだ。

世界征服の準備を地下に隠れて着々と進めてきて、とうとう準備が整ったので旗揚げ前の決起集会をしている最中だったのだ。

「流石はハイパーマン。最高のタイミングで登場というワケね。でも…」

バサッ!

長いマントをはためかせ整然と並ぶ部下達を手で指し示す女性。

「これだけの数の戦闘員と怪人を同時に一人で相手に出来るのかしらっ」

彼女の顔には油性の太マジックででかでかと『勝ったも同然』と書いてあるように見えた。