−4年前−

あれは、ちょうど給食の時間だった。

給食には、゛苺″が出ていた。

友達には冷やかされていたが、あたしは軽く受け流していた。

その時期のあたしは思春期で、顔に゛ニキビ″ができていた。

そんな時、同じクラス男子達が「お前の顔って、苺みたいだよな。名前とか、お似合いじゃねえ?」と言って笑ってきた。

笑っている男子達の中にあたしの好きな人が居た。

プライドの高かったあたしにとって、それは屈辱的な事だった。