アユはそんなケンが大好きだった。

そこにあったのは”恋“ではなく、”愛“。

Loveではなく、Like…。

家族を想う気持ち…。

そういう感情だった。

アユは、ケンの事を本当の家族みたいに思っていた。

ケンは、アユの2つ年上で、兄みたいな存在だった。

しかし、アユのケンへの気持ちは、一瞬にして変わった。


それは…。ケンの卒業式の日−…。