「もうそこのバイトやめるから・・・・」



あたしが小さな声で言うと啓斗はしぶしぶ頷いてくれた。



あたしの居場所はここしかないから・・・




また・・・・バイト探さなきゃな




『わかった。俺と同じ店で働けよ!』



啓斗が真剣な顔で言った。



啓斗はカラオケ店で働いてる。



「でも前は、カラオケなんて危ないとこダメだって・・・・」




『言ってたけど、おまえが危なっかしいから俺が見ててやんねぇとさ』



そう言って笑った啓斗が悪魔に見える。