「え・・・!?」

本当に心からびっくりした。

幸恵ちゃんとしぶちゃんは、まあそんなに仲良しって感じでもなかったし、まさか幸恵ちゃんがそんな風に思っていたなんて・・・

めまぐるしく頭が回る・・・

いくら幸恵ちゃんが大切な友達でも、そんな簡単に教えられないよ・・・

でも逆の立場だったら、美月だって絶対知りたいし。。。

「分かった。じゃあ、しぶちゃんの好きな人が幸恵ちゃんだったら話す。違ったら、幸恵ちゃんじゃなかったって言う。それでいい?」

「うん。ありがとう」

ほっとしたような笑顔で、幸恵ちゃんが笑った。

「やば。授業始まっちゃうー。急げ!」

幸恵ちゃんと走って教室に向かう。

なんか、嬉しいな。

ようやく幸恵ちゃんと友達になれた感じがする。

もちろん、クラスで一番仲良しだとは思うけど、本心をなかなか見せてくれなくてちょっと寂しかったから・・・

陸上部の友達とはかなり仲良しでうらやましかったから・・・

だからすごく嬉しかった。

どうか、しぶちゃんの好きな人が幸恵ちゃんでありますように・・・

心の中で強く願う。

そして、土田くんが美月のことを好きでありますように・・・

ついでに自分のことも祈る(笑)