「やっぱり〜。さっきつっちーにヘッドロックされていたの見て、美月顔真っ赤だったもん」

「うそ!?どうしよ〜。って絶対に絶対に内緒だよー」

焦っている美月を笑いながら、二人とも「わかってるって」と頷きながら言った。

「あすちゃんは?好きな人いないの?」

おもむろに美月が聞くと、一瞬うろたえた。

「あーいるんだ!誰?水泳部の矢口先輩?」

頬を染めるあすちゃんをみて確信する。

美月の逆襲が始まる(笑)

「そう言えば、こないだあすちゃん、矢口先輩と一緒に帰ってなかった?」

「美月見てたの!?」

「うんっ」

キーンコーンカーンコーン

タイミング悪く鐘がなる。

「今日昼休みにいつものところで、続き話してね!」

慌てて教室に戻る。

先生はまだ来ていない。

セーフ!

教科書とノートを出したところで、先生がきた。

美月の好きな数学だ。

きっと授業はあっという間に終わる。

そうしたらお昼休みだ!