実験は一部うまくいかなかったけど、ほぼ成功した。

結果と考察を書く。

国語は得意な美月は本領を発揮する。

液体をまぜるタイミングが悪かった為、若干結果が悪かった。次回は時間にも気をつけて…云々

すらすらと書いていると、しぶちゃんが覗いてくる。

「そう書けばいいんだ!」

「ちょっと、真似しないでよ〜」

みんなのチームプレーで、美月たちのテーブルは概ね成績は良かった(笑)。


実験も終わり幸恵ちゃんとあすちゃんと、三人で教室に戻る。

他愛もない話をしていたら、あすちゃんが何気なく聞いてきた。

「美月って、つっちーが好きなの?」

!!!!!

ど、どうしてわかったの〜〜〜〜〜

と心の中で叫んでいたら、幸恵ちゃんものってきた。

「美月ちゃんと土田くんって仲良しだし、お似合いだよね」

「そ…そうかな」

お似合いなんて言われて、思わず顔がにやけてしまう。

でも、天然の幸恵ちゃんにまで言われるとは…

バレバレだったのかな…

黙っていると、あすちゃんが重ねて聞いてくる。

「で?どうなの?好きなの?」

ひゃぁ…

顔が赤くなっているのがわかる…

でも友達に嘘はつきたくない。

小さく、小さく頷いた。