ミニバス出身で体育館メンバーから外された亜依とは、すっかり仲が良くなって、一番の親友になった。

キャンプから帰ってきて、すぐに亜依に好きな人ができたって手紙を書いた。

それから毎日手紙のやりとりをしていて、それならと交換日記を始めた。

部活のこと、友達のこと

そして恋のこと

話はまったくつきなかった。

「ねぇ、美月は今まで好きな人いなかったの?」

「うーん…なんかいいなって人はいたけど、本当に好きになったのは土田くんが初めてかな」

土田くんは一目惚れならぬ、一言惚れ(笑)

菜の花畑の前でのたった一言で落ちちゃった。

まぁその前からいいなとは思っていたけど…

毎日見かけると、胸がドキドキする。

一言話せるだけで一日嬉しい。

毎日学校に行くのが本当に楽しみで仕方なかった。