『おーい、チビ雅ー!
  お前のために来てやったんだぞー』



 
 「ぇ…」



 
 さっき、姿が見えなかったはずなのに…

 声がした。


 
 龍の声が…。



 
 『開けろ―』


 
 龍だ。

 なんでよ!!!



 『開けないと…キスすっぞ?』

 

 なッッ!!!!



 ガチャッ!!


 勢い良くあたしは扉を開ける。



 『あ、開いた…』


 そう言って、彼はニコッと笑った。